僕の知り合いで、いつもお金がないと言っている人がいる。だから給料日前は、お金がなくていつも困っている。
なぜそんなにないのかというと使いすぎだからということもある。お金を持っていると浮足立って落ち着かなくなる。
しかしそれだけではない。
その人の周りには、お金がない人が多く、その人がお金があるときは借りに来るのだ。そしてその人はお金を貸してしまうのだ。
目次
金融会社でもないのにお金を貸す人の心理
返ってこないお金をなんで貸すのだろうか。僕の近くにその人がいるということに何かの意味があるのかもしれない。何かの気付きがあるかもしれないと思いと観察することにした。
観察を始めてみるとその人がお金を貸す理由が見えてきたのだ。
パターン1・給料日に知り合いから借りに来られる
この場合、相手はお金があることを知っている。たしかにお金があるのだけど、この人にお金を貸す理由はない。でもその人は、まるで貸すことをプログラムされたかのようにお金を貸してしまうのだ。
この状況を見ていて気付いたことは、お金を貸すことで人との繋がりを保っているのだ。
ここで断ると、その人たちとも疎遠になってくる。頼られなくなり、孤独になる可能性が高い。
人は頼られて必要とされることがうれしい生き物だ。しかし頼られ好きが加速すると、自分で何もかもを背負ってしまうことがある。それは自分にとっても大切なお金でもだ。
本気で貸したお金を取り返せると思っている。だから貸してしまうのだ。
そして,貸したら返ってこない。
パターン2・お金に困っている知り合いになき付かれると助け船をだす
ある時電話で、「お金が今すぐいる」と泣き付かれていたことがあった。何度も何度も電話があり,貸す人の方が落ち着かない,という状況が起きた。切羽詰まった催促に、その人のために,自分がなんとかしてやらなければと、わけのわからない責任感が芽生えたのだ。
冷静に考える時間はあった。しかし冷静には,なれなかった。僕もこの状況を何度も見ていたので、貸す義理はないことを忠告はした。しかしその人が1度貸すモードになると、止める事は出来なかった。
この理由は,過去に自分がお金がなくて、本気で困った経験をしている事にある。自分もどん底を味わい、その記憶があることで、お金で済むことなら、自分が助けてやらなければという,気持ちになっているようだ。
そして自分がお金を借りた時は、ちゃんと返したという自負がある。その考えが、恩があれば相手はちゃんと返してくれる,という信念になった。
本気で,貸したお金は返してくれると思っている。
そして,貸したら返ってこない。
パターン3・商売している人にお金を貸す
その人の知り合いで商売している人がいる。しかし、商売がうまくいっていない。客観的にみて本人が適当に商売をしている。どう考えても、うまくいくはずがない。
で、その人が登場。
まずはアドバイスを始める。なぜアドバイスをするかというと、商売で困った人を、自分の経験や知識で救い、ゆくゆくは自分もこの商売に関わろうとしているのだ。
しかし相手がよくない。借りたお金でやりくりしようとしている。そして儲けが出たらお金を返そうとしているのだ。そんなのを相手にしてはいけない。
やる気がない人にアドバイスしても実行しないからだ。
そして「どうしようもないときは、お金は何とかしてやる」と言ってしまった。これが仇となった。
この店を畳むときに残った家賃やら、リース代などを肩代わりすることになってしまったのだ。
借りた人が言うセリフ
お金を借りて返さない人が言うことは、ろくなことは言わない。まず自分を正当化する。
「あんたは持っているからいいけど、こっちはないから仕方ない」という。しかし貸した人は、持っていなかった。お金が必要な状態になったからこそ、返してくれと言っているのだ。
さらに押し問答が続いた後は最後の捨て台詞。
「貸したあんたが悪い」
僕が見ていてそう思っていたけど、借りた本人がこれを言うのだからお手上げだ。
返せと言われる筋合いはない,と言わんばかりだ。貸した方はもう,何も言えなくなっていた。これがパターン1の場合だ。
パターン2の場合は、「今月はお金がないから来月にして」と言う。少しでもお金を返したときは、また借りに来ることがあるから要注意だ。返す気はあることを証明しておいて、また借りに来る。
最後のパターン3の場合は、これまた酷いことを言う。「何とかするといったなら、あんたがしてくれないと。」など、もうここまで開き直ることができるのだ。この二人に血縁関係はない。
アカの他人に、そこまで言えるようになるのだ。この場合、自分が商売に肩入れしている分、相手も図に乗る。あんたにも責任があるということをちらつかせるのだ。はっきり言うが、お金を貸したこの人に責任はない。

この人を観察して分析した結果
この人は見栄っ張りな性格があり、相談されることで自尊心が満たされるのだ。だからどんなことを言われても、お金を返してもらえなくても、また貸してしまう。
お金を扱う金融会社のプロでもお金を貸すのは簡単だが、返してもらうのは難しいと言っているのだから、簡単に貸したらいけない。
相手は自分の置かれた状況を深刻に言ってくる。1度貸してしまうと言葉を換え、何度でも借りに来る。しかしこの人は、返してもらえなくて、自分が生活に困っても、また貸してしまうのだ。自分でもそれは恥ずかしいと思っているようだ。
最近では、貸していることを隠している。
自分がこういうことが起きた場合、注意することは、こういう人たちが寄ってきたときに、ちゃんと断れなければならないということ。
相手は手を変え品を変えて、情に訴えてくるから、自分一人で決めれないときは、信用できる人に相談することだ。
そして正しい判断ができるまで時間をおいて、相手との接触を避けるのだ。電話がかかってくるなら出ないこと。いっそ電源を落としてもいい。そして冷静になって判断するのだ。
自分には何も関係がなくて、責任はないということを!
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